製品一覧

特種用途
当社では、脱硫脱硝用活性コークスもお取扱い可能です。使用済み脱硫脱硝用活性コークスの再生不可能なスペント炭引取りのご相談にも応じます。また、その他の特種用途向け製品もお取扱い可能ですので、ご相談ください。
脱硫脱硝(DSDN)用活性コークス

脱硫脱硝用活性コークスとは

脱硫脱硝用の活性コークスとは、発電所や製鉄所の燃焼排ガス等から、有害物質であるSOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)を除去するために使われる製品です。脱硫=DeSOx 脱硝=DeNOx で、「DSDN」という略称で呼ばれます。

乾式脱硫脱硝プロセス - 吸着

排ガスからSOx(硫黄酸化物)やNOx(窒素酸化物)を除去するため、脱硫脱硝用の活性コークスが充填された吸着塔に排ガスを通過させます。SOx(硫黄酸化物)は、吸着塔に入る前に注入されたアンモニアと反応しアンモニア塩となります。アンモニア塩は吸着塔に充填された活性コークスに吸着されます。NOx(窒素酸化物)は、活性コークスの触媒作用により、アンモニアで窒素に分解されます。

乾式脱硫脱硝プロセス - 脱離と再生

SOx(硫黄酸化物)を吸着した活性コークスは、再生塔に送られます。活性コークスを約400~500℃で加熱し、SOx(硫黄酸化物)を脱離、活性コークスを再生します。活性コークスは再生された後、再び吸着塔にて使用されます。なお、活性コークスの再生率は80%程度です。吸着塔で再利用する際には、20%程度の新炭を補充して使用します。

乾式脱硫脱硝プロセス - 副生品の回収

再生塔で活性コークスから脱離された再生ガスは、副生品回収装置で硫酸などの副生品として回収されます。

脱硫・脱硝反応のメカニズム

【脱硫反応】
SO2 + O* → SO3*
SO3* + H2O → H2SO4
H2SO4 + NH3 → (NH4)2SO4
活性コークス細孔表面の、主に非粘結炭由来の塩基性含酸素構造の活性サイトに吸着され、酸化、水和し、硫酸として細孔内に取り込まれます。NH3があれば硫安としても取り込まれます。

【脱硝反応】
NO + NH3 + O* → N2 + H2O
活性コークス細孔表面の、主に非粘結炭由来の酸性含酸素構造の活性サイトに吸着されたNH3が還元剤となり、酸性構造の活性な酸素と反応し、NOがN2とH2Oに還元されます。吸着されたNOの2量子化による還元もあります(触媒反応)。